2ステップの矯正治療
小菅矯正歯科 矯正治療の流れ
治療法は2種類・2ステップ
[1]口のまわりの筋肉の活性化:第1期治療
(必要なら、この間に観察期をはさみます)
[2]歯を動かす治療 :第2期治療
上記2段階の治療を、この順番におこないます.それぞれ治療対象が異なります.
2段階の治療により、不正咬合を改善します.第1期治療のみで目標が達成できることはありません.
第1期治療が終了しても、永久歯がはえそろわない場合は、12歳臼歯がはえそろうまでの間、装置を使用しない観察期が必要となります.観察期は、通院間隔ものび、2〜4ヶ月に1回の通院となります.
[1]口のまわりの筋肉の活性化
歯を移動する治療に入る前に、まず、口のまわりの筋肉の活性化から矯正治療を開始します.
矯正装置としては、OKA装置とフレンケル装置を使用します.お子さんの場合(3歳から12歳まで)
特別な問題がない限り、乳歯が残っている時期に、歯を動かすことはありません.口のまわりの筋肉を活性化し、あごの骨を大きくしたり、かみ合わせを改善します.(口のまわりの筋肉の活性化 参照)
歯を動かしませんから、乳歯の時代から治療可能です.ただし、協力度の点から、かみ合わせに大きな問題がない場合は、6歳まで待つことが多いのが実情です.(反対咬合は、比較的早期に治療に入ります)
口のまわりの筋肉と成長する力を利用しますから、できるだけ早い時期からの治療が理想です.
永久歯の場合(12歳以上)
以前は、口のまわりの筋肉の活性化をおこなわず、第2期治療から開始していました.しかし、あごの骨を大きくすることは困難な高校生以上の年齢でも、口のまわりの筋肉を活性化する第1期治療から始めると、
- 口もとが自然になる.
- 口のまわりの筋肉が調和する結果、歯が動きやすくなり、マルチブラケット装置での治療期間が短縮する.
- 治療後の安定が得られやすい.
などの効果が明らかになってきました.時間が許す場合は、第1期治療からの治療をお勧めしています.
[2]歯を動かす治療
すべての永久歯(親知らずは除く)がはえてからの治療となります.
12歳以上となる場合が多いです.
矯正装置としては、マルチブラケット装置を使用します.
マルチブラケット装置での治療終了後は、[後もどり]を防ぐため.保定装置を長期間使用する必要があります.